■汚れを確認するポイント 着物を着て、今日は外を歩いただけだし お食事もしていないし… 汚れていないはず!と思われる方も 多いかと思います。 しかし私のお手入れ経験上、 一日着ると必ずといっていいほど汚れる部分が あります。 それは、衿と袖口。 その次に、両脇の汗。 この3つの部位は、しまう前に 確認をされることをお勧めします! 長じゅばんも同様に、 この3か所を確認してみてください。 ■衿の汚れ 衿の汚れは、主に 首の皮脂、汗、ファンデーションなど。 帯がどうなっているか後ろを振り返った際や 何気ない動作で、意外と汚れは付着しています。 私は以前、車の中で居眠りをして 首が衿にもたれたのでしょうか、 ファンデーション(と、涎)が衿に べったりと付いていました。 ファンデーションは肌色なので 判別がつきやすいですが、 皮脂の汚れや汗はわかりづいらいと思います。 そんな時は画像のように、 生地を斜めにして見るとわかりやすいです。 生地の真ん中が、縦のすじで少し濡れたように 濃くなっているように見えるのが 皮脂の汚れです。 ■袖口の汚れ 袖の汚れは、主に手あか、汗。 特に手のひらにあたる部分、 内袖側の袖口部分が黒くなっている ケースが多いです。 わかりづらい場合は、 生地を少しずらして見てみてください。 ■両脇の汗 お襦袢や肌着に吸汗機能があれば 大丈夫ですが、 かなりの確率で汗が着物にも浸透している ことが多いです。 汗のシミは乾いてしまうと わかりづらいですが、 身ごろをひっくり返して、 脇にあたる部分を見てみてください。 このように斜めにしっかりシワが入っていると 汗のシミの可能性があります。 ちなみに、汗のシミを放っておくと、 このように黄色く変色してきます。 こちらは私物ですが 汗のシミ落としをせず1年半ほど放っておいたら 黄色くなっていました。。。お恥ずかしい。 シミがあるからといって、
必ずすぐにしみ抜きに出さないと いけないわけではありませんが、 現状を把握しておくのは大事なことかも。 気に入っていたり長く着ていきたい着物なら なおさら。。。
1 コメント
|
店主・こばやしそろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。 月別
3月 2024
カテゴリ
すべて
|
contents
|
about |
そろり庵 |