そろり庵 きものなおし
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そろり庵四方山話​​

付け下げから羽織へのお直し

2/27/2019

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​こんにちは、そろり庵のこばやしです。

三寒四温ですね。
春のおとずれが待ち遠しい今日この頃です。
■付け下げから羽織に仕立替え
​今回ご紹介するのは、桜の柄の付け下げ。

お客様のお話をうかがうと・・・

●地の色は好きだけれど、桜が目立ちすぎて気になる

●桜の柄しか入っていないので、着る時期が限られてしまう

●付け下げとしてではなく、長羽織としてお召しになりたい

…とのモヤモヤがあったようです。
そこで考えたミッションは3つ。
​​●桜と地色のコントラストを抑えて、桜を目立たなくさせる
画像
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ビフォアアフター。
マスキングシートを生地の上に貼り、桜の部分だけ切り抜きます。
黄色と青を混ぜた薄いグレーを上からかけ、
桜のところだけ色がかかるようにします。
●柄をたして、春以外も着れるようにする
画像
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ビフォアアフター。
一部分桜をつぶし、撫子にかえました。
菊に描きかえた部分もあります。
●地色のボカシを活かした長羽織にする
画像
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ビフォアアフター。
1枚目は、付け下げから解いた状態で柄を仮置きしたところ。
まだ色をかけたり、柄を足したりしていません。
2枚目は、洗い張りをしたあとに柄と色を修正したもの。
上前の一番華やかなところを
羽織の後ろ身ごろにもっていけるか、
和裁士さんと相談している段階の画像です。
画像
和裁士さんと強力タッグを組み、
長羽織へと生まれかわりました!

裏地と羽織ヒモのチョイスもおまかせいただき、
とても楽しくお手入れさせていただきました。
M様ありがとうございました。
若いころに、親御さんに作ってもらった着物…
捨てられないけど色柄が派手で着られない。

そんなお悩みも、解決できる方法があります。

私も技術を研いて、色々ご提案できるようにして
いきますので、一緒に解決できたら良いですね!

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小紋の柄の、色をかえる

4/10/2018

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こんにちは、そろり庵のこばやしです。
​
お客様から掲載許可をいただいた作業を、
​ちょっとご紹介します。
■小紋の柄の色をかえる
​お母様があつらえてくださった小紋。
お若いころは、よくお召しになっていたそうです。
時間がたち、ご年齢のことや色の好みもかわって
今は着る機会、といいますか
モチベーションが少し下がっているご様子でした。

お話を伺ってみて、全体にある菊柄の、
シャーベットカラーの組み合わせが
​一番の原因になっていることがわかりました。
画像
​■好みの色を探す
色調が同じで、明るいのを暗くしてほしい、
地味に見せたいというオーダーは
作業としてはそんなに難しくはないのですが、
今回は色味じたいをガラッと変えることに。

菊の柄は全体で5色の配色から構成されています。
一番面積が大きいのは、菊のまあるい部分。

面積が広い部分は、着る側も着姿を見る側も、
一番目に入りやすいところです。
印象も左右されやすいですよね。

そのため、このまあるい部分には
お客様の一番好きな色味をもってくることにしました。

色の本を見ながら、好みの配色を一緒に探していきます。
画像
出典:吉岡幸雄,「日本の色辞典」,紫紅社,2000 
葉っぱのミントグリーンの部分は、
抹茶に近い色にくすませることに。
ただ、ベタで変えてしまうと
のっぺりした印象になってしまうので、
ボカして元のグリーンを残すことを
​ご提案させていただきました。
■色の濃淡について
柄の色替えは、染料で染めるのではなく、
細かい粒子の顔料をつかって
上から色を塗っていく方法を用いています。

そのため、

元の色が薄い→濃い色 に変えるのは可能ですが

元の色が濃い→薄い色に変える

のはちょっとムズカシイのです。

(厳密に言うと、できなくはないけれど
もう一手間かかります…
ファンデーションを塗る前に、
コンシーラーやカラーコントロールを塗って
​下地を整える手間が増える感じです。)

色の濃度についてもお話し、ご了承いただきました。
下前の一部でテストをし、ご報告。
画像
少しわかりづらいですが、黄色の菊も
くすませています。

イメージどおりの色になって、
かといって地味すぎなくて素敵だわ!
これで進めてちょうだい!との感想を頂きました。

全体に柄があるので、
ちょっと時間はかかりますが
​また仕上がったらご紹介させていただきますね。
■染め替えなくても雰囲気は変えられる
若いころは気に入っていたのだけれど
肌の色と合わなくなった、
色が派手に思えてきた、色の好みが変わった…

というお悩みはよく耳にします。

かといって、全部解いて染め替えするには
金額的に抵抗がある方も多いとおもいます。

そんな時は、
部分的に雰囲気を変えることが可能です。

当店で使用している顔料は、
水にもドライクリーニングなどの溶剤にも
強い顔料ですので、落ちてしまう心配もございません。

だからこそ、
作業するときは一発勝負なので緊張しますが。笑

ただし、染めているわけではないので、
上からの摩擦には少し弱いです。

生地によって向き不向きがございます。
​まずはご相談ください。

黒留の色替えはこちら
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