こんにちは、そろり庵のこばやしです。 先日、久々に着物を着る機会がありました。 帰宅して、真っ先に帯を解いて着物を脱いで… さてこのあと、皆さまはどうしてますか? ■まず、吊るして干す 脱いですぐの状態の着物は、 体から出た汗などで少し湿っています。 特に腋の近く、帯を締めた部分、 腰ひものあたりなど、 さわってみると 少し湿気がこもっているのがわかると思います。 まずはハンガーにかけ、この湿気を飛ばします。 ハンガーは、着物用の柄が長いものが 便利ですが、 なければ洋服用でもかまいません。 針金などに生地を引っかけないように。 帯も同様に、ハンガーにかけて干します。 吊るしておく時間は、 夜帰宅したのなら一晩くらい。 乾燥している時期や、 暖房を付けている冬場などは、2~3時間でも。 洗濯物を取り込む時、 乾いているか湿っぽいか手で触って 確認すると思いますが、 その要領で触って確認してみてください。 それと大事な注意点! 色がヤケてしまわないように、 日が当たる所に干すのは避けてくださいね。 (障子の近くに長い間掛けておいて、 気が付いたら背中が格子にヤケていた!なんて 話をきいたこともあります。) ■汚れなどを確認しながら、畳む 一度ハンガーにかけると、 今度は畳むのが面倒くさくなる。。。 はい、お気持ちはとてもわかります笑 ワンシーズン、ずっとハンガーに 吊るしっぱなしというツワモノの方も いらっしゃいました。 生地の重みで仕立てがくるってきますし 何より色ヤケが生じたり ホコリが付いてしまいますので、 面倒ですが パパっと畳んでしまうことをお勧めします。 たたむついでに、 汚れやしみがついた個所はないか、 ざっと確認しながらたたむと良いでしょう。 袖付けなどのほころびなども、 ついでに確認しておくと良いかも。。。 その2へと続きます。
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こんにちは、そろり庵のこばやしです。 独立してからあっという間に、 年度末が近づいてきました。 これからの時期は卒業式、入学式、 また結婚式も多い時期ですね。 今回は、披露宴でお召しになられる留袖を ご紹介したいと思います。
ご自身がお嫁入りの時に誂えた 留袖だそうです。 着る機会がなく、 今回初めて袖を通すとのこと。 二十数年ぶりにひろげてみてみると… 朱色の部分(真ん中の亀甲柄のところ)が 派手に見えてしまい、 どうも気になる、とのご相談を受けました。 ■朱色の部分だけ違う色にする 若い頃に作った留袖なので、 派手に思えてきてしまったとの事。 そして一度気になると、 どうもずっと頭に引っかかってしまうのが 人間の性。 私もよく経験するので、 お客様のお悩みがわかります。 もう少し落ち着いた柄の留袖を レンタルすることも考えていたそうですが 気になる色だけ変えることができます、 とご提案いたしました。 お客さまと色味の相談をし、 あまり雰囲気を変えずに 朱色を赤茶色に変えることに。 ビフォアアフター。 後ろ身頃の部分。
朱色の亀甲柄は、ぜんぶで6か所ありましたので すべて色を変えました。 他の部分に色がかからないように、 細かなマスキングを施しての 作業となりました。 |
店主・こばやしそろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。 月別
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