こんにちは、そろり庵のこばやしです。 平成が終わりました。 これから、どんな価値観の時代になっても、 大事なものをきれいに直す姿勢は貫いていきたいと思います。 さて先日、シェアサロンTUMUGU東京青山にて スペシャルプログラム 『自分でできる着物のお手入れ 講座』 を開催しました。 前回はしみの種類やしみ抜きのメカニズムを実演し、 ご好評いただいたので、 今回は実技へとステップアップです。 参加の皆さんには、着物や襦袢を持ってきてもらい 自分でお手入れをしていただきました。 ■しみ抜きセットを使っての練習 まずベンジンの扱い方や、ご家庭でしみ抜きをする ときの注意点を説明し、 試し布をつかって練習です。 しみ抜きブラシの扱いにも慣れていただきました。 最初はおそるおそるだったベンジンも、 実はたっぷり使ったほうが輪ジミになりにくい ことが実感していただけたでしょうか。 ためしにファンデーションを布に塗って、 衿の汚れに見立てて練習をする方も。 ■いよいよ実践へ ブラシの力加減や、スピードに慣れてきたら いよいよ自分の着物で実践です! まずは衿の皮脂・ファンデーションの 汚れ落とし。 その次は袖口まわりの皮脂汚れ。 衿のシミが落ちた!
袖口の黒い汚れが薄くなった! と喜んでいただけました。 衿と袖口は、着物を着ると必ずといっていいほど 皮脂汚れが付着する部分です。 放っておくと、生地自体が黄色く 変色してしまいます。 汚れが付くのが嫌で、着物を着るのを ためらってしまう、という方は多いです。 そんな方に、この講座が少しでもお役に立てたら、 と思います。
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こんにちは、そろり庵のこばやしです。 しみ抜きではないですが、私が重宝している道具を 今日はご紹介します。 ■みすや針 ほつれのん 着物やデリケートな生地に、爪などが引っかかって 糸が飛び出してしまうこと、ありませんか? お預かりしたお着物や帯を全体チェックすると、 糸が何かに引っかかって浮いていることが多々あります。 これを直すのに使っているのが、 みすや針のほつれのん。 頭の部分がやすりのようになっています。 使い方はいたって簡単。 浮いた糸の部分に糸を表から裏にゆっくり通すだけ。 やすりの様な部分に糸が引っかかり、針と一緒に 糸が裏にとおってくれます。 唐織などの帯にも使っています。
糸が浮いてしまって気になる方は、ぜひ試してみてください。 |
店主・こばやしそろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。 月別
3月 2024
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