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そろり庵四方山話​​

しみ抜きのブラシ

4/24/2018

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こんにちは、そろり庵のこばやしです。
今日はしみ抜きの道具の紹介です。
■馬毛のしみ抜きブラシ
画像
このブラシは、しみ抜き講座で
皆さんにお配りするブラシです。

ベンジンを付けて油性の汚れを落とすために
使います。
素材は、馬の毛。

購入先は、上野の
宮川刷毛(はけ)ブラシ製作所です。


毛の材質は色々ありますが、
ご家庭で使うにはこの馬毛がおすすめです。

毛のあたりがソフトで、生地を傷める心配が
あまりないからです。

ブラシは、画像のような形で販売されています。

このまま使っても問題はないですが、
皆さんがより使いやすいように
下準備をしていきます。
■下準備
画像
まずブラシをぬるま湯で洗い、
束ねている部分の中まで乾くように
​3日ほど干します。

画像
つぎに、たこ糸の巻きの真ん中にある
​結び目を解きます。
画像
上下どちらかのたこ糸の巻きの先端を、
3つほど外します。
画像
​バラバラと全部はずさないように注意。
画像
外したら、はじめに解いた結び目部分の
たこ糸を引っ張ってみてください。

2本あるたこ糸のうち、
​どちらか1本がするっと引っ張れるはず。
さきほど外して余っていた、
先端のたこ糸が引っ張られていきます。
画像
そのあと、結び目の2本のたこ糸を持って
ぎゅっと引っ張ってください。

引っ張ることで、
巻いている部分がキュッと固く締められます。
画像
ブラシがぐにゃぐにゃ曲がらないか確認をし、
結び目の部分を元のように結び直します。
画像
結ぶと、片一方が長くなっているので、
余分な部分をはさみで切ります。

これで完成です。

ブラシの片側だけたこ糸の巻きをはずし、
黒い毛の部分を長くしたことで
擦る際に余計な力が入らないようになりました。

ブラシは、巻きを外したほうを
生地に当てて使ってください。
また、長年使って馬毛が磨り減ったり
短くなった場合は、
同じようにまた巻きをはずして
毛の長さを出して使ってください。
画像
ちなみに私が修行時代から使っているのは、 パキンという植物繊維のブラシ。
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小紋の柄の、色をかえる

4/10/2018

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こんにちは、そろり庵のこばやしです。
​
お客様から掲載許可をいただいた作業を、
​ちょっとご紹介します。
■小紋の柄の色をかえる
​お母様があつらえてくださった小紋。
お若いころは、よくお召しになっていたそうです。
時間がたち、ご年齢のことや色の好みもかわって
今は着る機会、といいますか
モチベーションが少し下がっているご様子でした。

お話を伺ってみて、全体にある菊柄の、
シャーベットカラーの組み合わせが
​一番の原因になっていることがわかりました。
画像
​■好みの色を探す
色調が同じで、明るいのを暗くしてほしい、
地味に見せたいというオーダーは
作業としてはそんなに難しくはないのですが、
今回は色味じたいをガラッと変えることに。

菊の柄は全体で5色の配色から構成されています。
一番面積が大きいのは、菊のまあるい部分。

面積が広い部分は、着る側も着姿を見る側も、
一番目に入りやすいところです。
印象も左右されやすいですよね。

そのため、このまあるい部分には
お客様の一番好きな色味をもってくることにしました。

色の本を見ながら、好みの配色を一緒に探していきます。
画像
出典:吉岡幸雄,「日本の色辞典」,紫紅社,2000 
葉っぱのミントグリーンの部分は、
抹茶に近い色にくすませることに。
ただ、ベタで変えてしまうと
のっぺりした印象になってしまうので、
ボカして元のグリーンを残すことを
​ご提案させていただきました。
■色の濃淡について
柄の色替えは、染料で染めるのではなく、
細かい粒子の顔料をつかって
上から色を塗っていく方法を用いています。

そのため、

元の色が薄い→濃い色 に変えるのは可能ですが

元の色が濃い→薄い色に変える

のはちょっとムズカシイのです。

(厳密に言うと、できなくはないけれど
もう一手間かかります…
ファンデーションを塗る前に、
コンシーラーやカラーコントロールを塗って
​下地を整える手間が増える感じです。)

色の濃度についてもお話し、ご了承いただきました。
下前の一部でテストをし、ご報告。
画像
少しわかりづらいですが、黄色の菊も
くすませています。

イメージどおりの色になって、
かといって地味すぎなくて素敵だわ!
これで進めてちょうだい!との感想を頂きました。

全体に柄があるので、
ちょっと時間はかかりますが
​また仕上がったらご紹介させていただきますね。
■染め替えなくても雰囲気は変えられる
若いころは気に入っていたのだけれど
肌の色と合わなくなった、
色が派手に思えてきた、色の好みが変わった…

というお悩みはよく耳にします。

かといって、全部解いて染め替えするには
金額的に抵抗がある方も多いとおもいます。

そんな時は、
部分的に雰囲気を変えることが可能です。

当店で使用している顔料は、
水にもドライクリーニングなどの溶剤にも
強い顔料ですので、落ちてしまう心配もございません。

だからこそ、
作業するときは一発勝負なので緊張しますが。笑

ただし、染めているわけではないので、
上からの摩擦には少し弱いです。

生地によって向き不向きがございます。
​まずはご相談ください。

黒留の色替えはこちら
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