こんにちは、そろり庵のこばやしです。 今回は、肉眼で見えないシミやカビを発見するのに 使っている道具をご紹介します。 ■ブラックライト 日本酒や白ワインをこぼしてしまった...! でも、これらのシミは乾いてしまうと シミの痕跡がわからなくなってしまいます。 そのまま放っておくと、シミがだんだん変質して 生地を変色させたり劣化させてしまいます。 肉眼ではわからないシミを確認したい時、 弊店ではブラックライトを使用します。 お客様の着物の状態を、より詳しく、正確に 判断するのに役立つアイテムです! ■例① 汗ジミの発見 日本酒や白ワイン等と同様に、 汗ジミも乾いてしまうとわかりにくいシミです。 こちらは夏の着物。 白っぽい生地なので、肉眼ではシミがわかりません。 下前の脇の部分に、汗ジミがくっきりと うつっていました。 ■例② カビの発見 古い帯。少し臭いもします。 肉眼では目立つシミはありませんでしたが... ブラックライトを当てると、 全体にカビのシミが点在していました。 ■自分の着物の状態が知りたい方に シミやカビがあるかどうか、知りたい。
または、 シミを付けてしまったけれども場所がわからない... そんなご相談も、大丈夫です! 一緒に確認できますので、まずはご相談ください。
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こんにちは、そろり庵のこばやしです。 しみ抜きではないですが、私が重宝している道具を 今日はご紹介します。 ■みすや針 ほつれのん 着物やデリケートな生地に、爪などが引っかかって 糸が飛び出してしまうこと、ありませんか? お預かりしたお着物や帯を全体チェックすると、 糸が何かに引っかかって浮いていることが多々あります。 これを直すのに使っているのが、 みすや針のほつれのん。 頭の部分がやすりのようになっています。 使い方はいたって簡単。 浮いた糸の部分に糸を表から裏にゆっくり通すだけ。 やすりの様な部分に糸が引っかかり、針と一緒に 糸が裏にとおってくれます。 唐織などの帯にも使っています。
糸が浮いてしまって気になる方は、ぜひ試してみてください。 こんにちは、そろり庵のこばやしです。 仕事柄、ホームセンターや画材屋などによく行きますが。。。 最近は薬局やコスメショップでもヒントをもらうことが多いです!! 今回は、こんなものを見つけてきました。 ■洗顔ブラシで半衿を洗った 薬局で見つけた、洗顔用のブラシ。 超極細の毛が、毛穴の奥の汚れや角質を取ってくれるというものだそう。 肌に負担なく、ていねいに洗顔ができるスグレモノだとか。。。 (私も当初は洗顔のために買いましたが、超敏感肌には合いませんでした。泣) このブラシ、何かに使えるかも。。。! そうだ!絹などのデリケートな繊維を洗うにはピッタリかも! とひらめいたのでした。 まずは半衿を洗ってみました。 なかなかいい感じ! 絹は水に濡れた状態だととってもデリケート。 少しの摩擦でもスレを起こしやすいのですが、 このブラシで洗ってみると、生地に負担なく汚れが落ちました。 押し洗いだけだと物足りない、部分的に黒ずみや汚れを落としたい時には良いとおもいます。 絹だけでなく、ジョーゼットやシフォンなど、薄い生地のものを部分的に洗うときに使ってもいいですね! ちなみに、半衿の普段のお手入れはベンジンを使用しています。
シーズン終わりにだけ、半衿を襦袢からはずし、写真のように水に入れて洗っています。 こんにちは、そろり庵のこばやしです。 今日はしみ抜きの道具の紹介です。 ■馬毛のしみ抜きブラシ このブラシは、しみ抜き講座で 皆さんにお配りするブラシです。 ベンジンを付けて油性の汚れを落とすために 使います。 素材は、馬の毛。 購入先は、上野の 宮川刷毛(はけ)ブラシ製作所です。 毛の材質は色々ありますが、 ご家庭で使うにはこの馬毛がおすすめです。 毛のあたりがソフトで、生地を傷める心配が あまりないからです。 ブラシは、画像のような形で販売されています。 このまま使っても問題はないですが、 皆さんがより使いやすいように 下準備をしていきます。 ■下準備 まずブラシをぬるま湯で洗い、 束ねている部分の中まで乾くように 3日ほど干します。 つぎに、たこ糸の巻きの真ん中にある 結び目を解きます。 上下どちらかのたこ糸の巻きの先端を、 3つほど外します。 バラバラと全部はずさないように注意。 外したら、はじめに解いた結び目部分の たこ糸を引っ張ってみてください。 2本あるたこ糸のうち、 どちらか1本がするっと引っ張れるはず。 さきほど外して余っていた、 先端のたこ糸が引っ張られていきます。 そのあと、結び目の2本のたこ糸を持って ぎゅっと引っ張ってください。 引っ張ることで、 巻いている部分がキュッと固く締められます。 ブラシがぐにゃぐにゃ曲がらないか確認をし、 結び目の部分を元のように結び直します。 結ぶと、片一方が長くなっているので、 余分な部分をはさみで切ります。 これで完成です。 ブラシの片側だけたこ糸の巻きをはずし、 黒い毛の部分を長くしたことで 擦る際に余計な力が入らないようになりました。 ブラシは、巻きを外したほうを 生地に当てて使ってください。 また、長年使って馬毛が磨り減ったり
短くなった場合は、 同じようにまた巻きをはずして 毛の長さを出して使ってください。 |
店主・こばやしそろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。 月別
3月 2024
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