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そろり庵四方山話​​

着物の保管③ ~除湿剤について~

6/8/2018

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除湿の方法については→こちら
カビについては→こちら


前回は、空気を流す除湿の方法をご紹介しました。

でも、着物を広げられるスペースも時間もない!
という場合は、
除湿剤を効果的に使っていくのが良いでしょう。

今回は、除湿剤の種類について
ご紹介していきます。
■除湿剤の種類
薬局やスーパーなどで見かける除湿剤。
大きく分けて3つの種類があります。
​●水がたまるタイプ
画像
ドライペット、水とりぞうさんなどの商品名で
販売されているタイプ。
湿気を吸うと、液体が容器の中に溜まるしくみです。

また3つの中で、一番リーズナブル。

桐タンスの中に置く場合は、最下段の
あいているスペースに置きましょう。

溜まった水は、絶対に着物にこぼさないように!

この水は、塩化カルシウムという成分なのですが、
これが着物に付着した場合、なかなか除去できません。

こぼれてから時間が経ってしまうと、
直らない場合もあります。

水が溜まっていたら、
吸湿効果は完全になくなっています。
もはや除湿剤ではなく、単なる危険な置物(笑)
面倒でもこまめにチェックし、
早めに新しいものと交換しましょう!
●ゼリー状になるタイプ
画像
引き出し、衣装ケース用として
販売されているものが多いこちらのタイプ。
最初は白い粉末状のものが、
吸湿するとゼリー状になります。

使用期間は環境にもよりますが、長くて6ヶ月ほど。

こちらもずうっと放っておくと、
袋が破れて中のゼリーが衣類に付着する危険があります。
2,3ヶ月のペースで状態をチェックし、
全体がゼリー状になっていたら取り替えましょう。
●吸湿しても変わらないタイプ
画像
シリカゲルのタイプのもので、
食品から敷布団、押入れなどの除湿まで
幅広く使われています。
吸湿しても多少色が黄色くなる程度で、
形状はほとんど変わりません。

上の画像で、この再生シグナルがピンクに
なっていると、吸湿力が低下しているサイン。

効果が薄れてきたら、半日ほど天日に干すと
また繰り返し使えます。
画像
私は、敷布団用の大判サイズをニトリで購入し、
3枚に切って引き出しに一段ずつ入れています。
天日に干すのを繰り返し、1年間くらい経ったら
​交換しています。

液状ではないので、着物に付着する心配もナシ。
着物の上に、直接敷いても大丈夫!

除湿剤の中では、シリカゲルのタイプが

おすすめです。
■まとめ
​除湿対策にはさまざまな方法があり、
また他にもいろんな除湿グッズが出ています。
どれが正しい、というのはありません。
それぞれメリット・デメリット、また
注意する点が異なってきます。

皆さまの生活環境、ライフスタイルに合わせて、
​無理のない方法を選んでみてくださいね。

除湿の方法については→こちら
カビについては→こちら

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着物の保管② ~除湿の方法~

6/8/2018

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カビについては→こちら
​

カビについては前回、お話いたしました。

ではカビが発生しないように、何をしたらいいのか。
ずばり、除湿をすることです!

今回は除湿の方法をご紹介していきます。
■虫干し
虫干しは、​昔から衣類、書籍などに対して
行われている方法ですね。

お天気が何日か続いたあとの乾燥した日を
えらんで、タンスやたとう紙から
着物を取り出して陰干しし、風を通します。

風を通すことで、着物にこもった湿気を
空気中に逃がしてあげます。
画像
着物ハンガーでなくてもかまいません。
室外ではなく、室内の日が当たらない場所に
干してください。

虫干しのタイミングなのですが、以前は年に2回、
6~7月の梅雨明けの天気の良い日と
秋~冬の乾燥している時期に行うのが
望ましいと言われてきましたが、
最近の高気温・高湿度を考えると、夏前の虫干しは
やらない方が良いかもしれません。

私は毎年、GWあたりと10月末あたりに
洋服の衣替えや布団の入れ替えを行うのですが、

その時に着物の虫干しも行っています。

虫干しは窓を開けて風を流すため、
一日中在宅の日を選ばないとならないのが

ちょっと難点かも。。。

~まとめ~
●着物の枚数が多い人におすすめ

●室内に、着物を多く掛けるスペースが必要
●好天で乾燥している日を待たなければならない​
画像
100均で売っている鴨居フックは便利!
​■エアコンのドライ
エアコンのドライ機能を使って、
着物の湿気を取り除く方法です。

虫干しと同じ要領で着物を室内につるし、
エアコンのスイッチを入れるだけ。
お天気を選ばず、またタイマーなどを使い
留守中でも除湿が可能です。

扇風機を併用して着物に風を送ってあげると、
さらに時短で効果的に除湿ができます。
​
~まとめ~
●天気を選ばず、いつでもできる
●光熱費がかかる
■除湿機
私が色々試したなかで、最も効果的で
おすすめしたいのが除湿機。
除湿だけでなく衣類乾燥モードや、
​空気清浄機能なども付いており、
着物以外にもいろいろな用途で使えます。

着物を室内につるし、除湿機からでる風を
着物に向けます。
スイング機能を使って、着物にまんべんなく
風を通すとより効果的。

私は室内に着物を干すスペースが少ないので、
着物4~5枚ずつ除湿機に20分ほど当てるのを
繰り返しています。
枚数にもよりますが、
​帯も含めて2~3時間ほどで作業が終わります。

画像
試しに3時間、除湿機をかけてみると。。。
画像
これだけ湿度が下がりました。

梅雨~真夏は、クローゼット付近で
除湿機をかけていますが、

一晩で2ℓほどの水が溜まることも!

やはり除湿に特化しているだけあり、効果は凄い!
​

~まとめ~
●天気を選ばず、いつでも除湿が効果的にできる
●除湿スピードが速い
●溜まった水を捨てるのがやや面倒かも
■ドライヤーの冷風
数枚だけ、簡単に湿気対策したい場合は
ドライヤー。
画像
​着物をつるし、ドライヤーの冷風を
全体に当てます。
画像
外側だけでなく、内側から風を当て、
​また袖の振りからも風を入れると効果的。

ここで肝心なのは、「冷風」を当てること。
虫干しが自然に風を通すのに対し、
ドライヤーは人工的に風を流してあげます。


​~まとめ~
●数枚を時短で簡単に除湿したいときに
●室内が乾燥している時に行う
​~~~~~~~~~~~~~~
以上、4つの方法をご紹介しました。
共通しているのは、
「空気を流す」=「換気をする」こと。

着物にこもってしまった湿気を、風を送り
空気を流すことで拡散させ、
蒸発させてしまえば良いのです。

これは着物だけではなく、たとえば
押入れや靴箱、シンク等の湿気対策にも
共通して言えることです。

ただ、なかなか換気すること自体が難しい場合は
​除湿剤をうまく利用する方法もあります。

除湿剤については→こちら
カビについては→こちら

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着物の保管① ~カビについて~

6/3/2018

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こんにちは、そろり庵のこばやしです。

ジメジメ…ベタベタ…
いよいよ、梅雨の季節がやってきました。

この時期は、着物の天敵…
そう!
カビが発生しやすくなる時期でもありますね。
​
皆さま、保管中の着物はどのようにされていますか?
これから何回かに分けて、カビや保管時に気をつけたいことをお話していこうと思います。
■カビ発生の条件
​文部科学省が公開している【カビ対策マニュアル】によると、
カビの胞子は常時空気中に飛んでおり、下記4つの条件が
そろうと発育し、どんどん繁殖していきます。

1.温度
25℃以上になると、とても繁殖しやすくなります。
2.湿度
空気中の水分(=湿気)を利用して発育し、
湿度60%以上の環境だと繁殖しやすくなります。
3.酸素 
カビの繁殖には酸素が不可欠です。
4.栄養分
ほとんどあらゆるものを栄養源として発育します…

また一度カビが発生してしまったら、80℃の温度で
30分ほど加熱しなければカビ菌は完全死滅しません。
​つ、強い!(笑)
■着物にカビが生えるとどうなるか
そろり庵でご相談いただくなかで一番多いのは、
保管中に着物に生じたカビの除去です。

では、着物にカビが生えるとどうなるのか?

付着してすぐの段階では、カビは生地の上に白く
ホワっと乗っかっているような状態です。
画像
カビが生えているかわかりづらい場合は、画像のように生地を斜めにして見てみてください。
これを放っておくと、今度はカビ菌が生地の中に
どんどん侵食し、根を張って硬くなっていきます。
そして生地を変色させたり、繊維の組織を破壊して
生地に穴が空くことも!

着物や帯が何となくカビ臭かったり、黄色い斑点のシミが
ぽつぽつ出ていたら、カビは確実に生えています。
ほかの着物に移らないように隔離し、
​早めにお手入れするのをお勧めします。
画像
長期保管中に生じたカビのシミ。白い部分に点々と出ています。
​■ご家庭でできるカビ対策
博物館や図書館では、着物などの繊維品も含めた
保存資料にカビが生えないように、
厳重に管理をして、一定の湿度と温度を保っています。
(展示部屋の隅に、必ずといって良いほど
温湿度記録計が設置されています。)

ただ、お家でそれをやるのはムズカシイ…ですよね。

そもそも、カビが発育する4つの条件のうち、
1.温度 3.酸素 4.栄養分
を除去したり管理するのは、ご家庭では難しい事です。

お家でできる対策はひとつ。
​
2.湿度 を管理する、つまり除湿をすること

なんです!

除湿の方法については→こちら
除湿剤については→こちら
画像
そろり庵では、デジタル温湿度計と除湿機を使い、作業場の温度と湿度管理を行っています。
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    店主・こばやし

    そろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。

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