出張【タンスのクリーニング&着物診断】を 始めました! → 詳細はこちら このサービスを始めようと思ったのには、 色々なきっかけがあります。 その①は、タンスのクリーニングについて↓ ■能楽堂にて ~能装束の虫干しで感じたこと~ 夏になると、能楽堂などで装束の虫干し展示が よく行われています。 能楽師の方が所有している装束を、虫干し兼ねて お客さんに見てもらおうという催しです。 そこで疑問に思ったのが、 一般家庭の着物よりもはるかに古いものが カビもなくきれいな状態で保管されていたこと。 話を伺ってみると、毎年夏など公演の少ない時期に 必ず装束を出して風を通してあげるそうです。 定期的に虫干しすることの重要性を、 改めて認識しました。 ■お客様との会話にて~桐ダンス絶対神話~ お手入れで着物をお預かりする際に、よく聞くのが 「桐ダンスに入れていたのにカビてしまった」。 桐には調湿効果があるので、桐ダンスに着物を しまっておけば大丈夫!という絶対神話があるようです。 確かに、桐という木材には湿度を調整してくれる性質が あります。 しかし、限度というものがあります。 タンスを開けて換気をしてあげないと、 桐にもカビは生えます。 虫干しは、着物のためだけでなく タンスのためにも有効な方法だと思います。 しかし、この「桐ダンス絶対神話」があるために 虫干しをされない方が多いのかもしれない、 着物のお手入れだけではなく タンスのお手入れも必要なのではないだろうか… と、カビが出てしまった着物をお預かりする度に もやもやと考えていました。 ■博物館にて ~文化財の保存~ 博物館の展示室には、必ずといっていいほど 温湿度記録計が設置されています。 展示品の種類にもよりますが、だいたい 湿度は50~55%あたり。 貴重な文化財を保つために、一定の温湿度を キープできるような空調管理がされています。 私が自宅での着物の管理で取り入れたいと思ったのは、 「温湿度が一目でわかるようにする」こと。 何となく湿気っぽい、かびっぽい、など この「何となく」を自分で確認したく、 デジタルの温湿度計をタンスに入れるようにしました。 上の3つの例のように、大事なものを良い状態で保存するためには まわりの環境を整えることが不可欠です。 着物の場合、保管場所であるタンスの中をクリーニングし、 虫干しで換気をして湿気を飛ばすことが重要です。 タンスのクリーニングを通して、 少しでも皆さんの着物をいい状態で保てるようなお手伝いができるのではないかと思い、 このサービスを考え付きました。 その②は、着物診断についてです→②へ続く
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店主・こばやしそろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。 月別
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