こんにちは、そろり庵のこばやしです。 ジメジメ…ベタベタ… いよいよ、梅雨の季節がやってきました。 この時期は、着物の天敵… そう! カビが発生しやすくなる時期でもありますね。 皆さま、保管中の着物はどのようにされていますか? これから何回かに分けて、カビや保管時に気をつけたいことをお話していこうと思います。 ■カビ発生の条件 文部科学省が公開している【カビ対策マニュアル】によると、 カビの胞子は常時空気中に飛んでおり、下記4つの条件が そろうと発育し、どんどん繁殖していきます。 1.温度 25℃以上になると、とても繁殖しやすくなります。 2.湿度 空気中の水分(=湿気)を利用して発育し、 湿度60%以上の環境だと繁殖しやすくなります。 3.酸素 カビの繁殖には酸素が不可欠です。 4.栄養分 ほとんどあらゆるものを栄養源として発育します… また一度カビが発生してしまったら、80℃の温度で 30分ほど加熱しなければカビ菌は完全死滅しません。 つ、強い!(笑) ■着物にカビが生えるとどうなるか そろり庵でご相談いただくなかで一番多いのは、 保管中に着物に生じたカビの除去です。 では、着物にカビが生えるとどうなるのか? 付着してすぐの段階では、カビは生地の上に白く ホワっと乗っかっているような状態です。 これを放っておくと、今度はカビ菌が生地の中に どんどん侵食し、根を張って硬くなっていきます。 そして生地を変色させたり、繊維の組織を破壊して 生地に穴が空くことも! 着物や帯が何となくカビ臭かったり、黄色い斑点のシミが ぽつぽつ出ていたら、カビは確実に生えています。 ほかの着物に移らないように隔離し、 早めにお手入れするのをお勧めします。 ■ご家庭でできるカビ対策
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店主・こばやしそろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。 月別
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