お手入れをするタイミング 1はこちら ■着る機会がない着物のお手入れ 成人式でお召しになった振袖や、 結婚式で着た留袖、七五三やお宮参りで お子さんに着せた着物など。。。 次に使うのはいつかわからない、 着用頻度の低い着物は、使った後にすぐ お手入れをするのが望ましいでしょう。 衿や袖口の汚れや脇や帯下の汗ジミは、 付着して何年も放っておくと、 シミが酸化して変色してしまいます。 また、お子様のお着物はよだれや 吐き戻しなど。。(すみません) よだれは透明なので、 乾いてしまうとわからなくなってしまいます。 そして放っておくと確実に変色していきます。 お祝い着などは、 頻繁に出して確認するのは難しいと思います。 10年、20年以上経って広げてみると、 大変なことになっていた! そうならないように、 着用頻度が低い着物こそ、 着た後にはしっかりお手入れされることを お勧めいたします。 専門店で、衿や袖だけではなく
全体をくまなくチェックしてもらい、 適切なお手入れをしましょう! その際、 汗をけっこうかいたかも。。。 雨に濡れたかも。。。 子どもが飴を口から出しちゃった。。。 など、気になったことがあれば 前もって教えて頂けると、とても助かります(笑)
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こんにちは、そろり庵のこばやしです。 お客様からよくご相談いただくのが、 お手入れをするタイミング。 毎回手入れするのは大変だし、 かといって着た後に何もしなくて良いの? 今日は私がお勧めするお手入れの時期について ご紹介いたします。 ■次に着るのはいつか?を考えよう 前回、着物を着ると 衿と袖口は汚れが付きやすいとご紹介しました。 →こちら ですが。。。! 着物を着るたびにしみ抜きをするのは とても大変です。 しみ抜きに出す手間も、 出費もかかってしまいます。 お手入れのタイミングは、 着用の頻度によって変わります。 まず、着物を着て脱いだ後、 この着物を次に着るのはいつかな?と 考えてみてください。 ■よく着る着物のお手入れ 経験上、衿や袖口の皮脂の汚れだけでしたら ワンシーズンくらいでは変色しないようです。 もちろん保管状況にもよりますが、、、 出番が多い着物は、 その都度ではなくシーズンが終わってからの お手入れでも大丈夫だと思います。 お手入れをするタイミングは、 袷の着物 ・・・夏頃 盛夏の着物・・・秋頃 それぞれ、着用シーズンが終わったら すぐにお手入れされると良いでしょう。 ただし! 汗を多くかいた場合は要注意です。 汗のシミは皮脂などの油性のシミに比べ 変色しやすいのです。 例を挙げると、 真夏にぐっしょり汗をかいた白いシャツ。。。 洗うのを忘れて 洗濯かごの中に放っておいたままにすると、 たった数か月でも黄ばんでしまいます。 これは夏の着物のかけ衿部分です。 皮脂と汗が付いたまま何年も放っておいたら このように黄色く変色していました。 脇の汗だけではなく首の汗が衿に付いていたり
手で袖口を握っていて 汗が付いているケースもよく見られます。 汗を多くかいてしまった着物は、 シーズン終わりを待たずに 早めにしみ抜きに出されることをお勧めします。 単の着物は、6月と9月それぞれで 確認してみてください。) また食べこぼしやお酒など、 皮脂の汚れ以外のシミが付いている場合は できるだけ早めに専門店に相談してくださいね。 その2へ続く
■汚れを確認するポイント 着物を着て、今日は外を歩いただけだし お食事もしていないし… 汚れていないはず!と思われる方も 多いかと思います。 しかし私のお手入れ経験上、 一日着ると必ずといっていいほど汚れる部分が あります。 それは、衿と袖口。 その次に、両脇の汗。 この3つの部位は、しまう前に 確認をされることをお勧めします! 長じゅばんも同様に、 この3か所を確認してみてください。 ■衿の汚れ 衿の汚れは、主に 首の皮脂、汗、ファンデーションなど。 帯がどうなっているか後ろを振り返った際や 何気ない動作で、意外と汚れは付着しています。 私は以前、車の中で居眠りをして 首が衿にもたれたのでしょうか、 ファンデーション(と、涎)が衿に べったりと付いていました。 ファンデーションは肌色なので 判別がつきやすいですが、 皮脂の汚れや汗はわかりづいらいと思います。 そんな時は画像のように、 生地を斜めにして見るとわかりやすいです。 生地の真ん中が、縦のすじで少し濡れたように 濃くなっているように見えるのが 皮脂の汚れです。 ■袖口の汚れ 袖の汚れは、主に手あか、汗。 特に手のひらにあたる部分、 内袖側の袖口部分が黒くなっている ケースが多いです。 わかりづらい場合は、 生地を少しずらして見てみてください。 ■両脇の汗 お襦袢や肌着に吸汗機能があれば 大丈夫ですが、 かなりの確率で汗が着物にも浸透している ことが多いです。 汗のシミは乾いてしまうと わかりづらいですが、 身ごろをひっくり返して、 脇にあたる部分を見てみてください。 このように斜めにしっかりシワが入っていると 汗のシミの可能性があります。 ちなみに、汗のシミを放っておくと、 このように黄色く変色してきます。 こちらは私物ですが 汗のシミ落としをせず1年半ほど放っておいたら 黄色くなっていました。。。お恥ずかしい。 シミがあるからといって、
必ずすぐにしみ抜きに出さないと いけないわけではありませんが、 現状を把握しておくのは大事なことかも。 気に入っていたり長く着ていきたい着物なら なおさら。。。 こんにちは、そろり庵のこばやしです。 先日、久々に着物を着る機会がありました。 帰宅して、真っ先に帯を解いて着物を脱いで… さてこのあと、皆さまはどうしてますか? ■まず、吊るして干す 脱いですぐの状態の着物は、 体から出た汗などで少し湿っています。 特に腋の近く、帯を締めた部分、 腰ひものあたりなど、 さわってみると 少し湿気がこもっているのがわかると思います。 まずはハンガーにかけ、この湿気を飛ばします。 ハンガーは、着物用の柄が長いものが 便利ですが、 なければ洋服用でもかまいません。 針金などに生地を引っかけないように。 帯も同様に、ハンガーにかけて干します。 吊るしておく時間は、 夜帰宅したのなら一晩くらい。 乾燥している時期や、 暖房を付けている冬場などは、2~3時間でも。 洗濯物を取り込む時、 乾いているか湿っぽいか手で触って 確認すると思いますが、 その要領で触って確認してみてください。 それと大事な注意点! 色がヤケてしまわないように、 日が当たる所に干すのは避けてくださいね。 (障子の近くに長い間掛けておいて、 気が付いたら背中が格子にヤケていた!なんて 話をきいたこともあります。) ■汚れなどを確認しながら、畳む 一度ハンガーにかけると、 今度は畳むのが面倒くさくなる。。。 はい、お気持ちはとてもわかります笑 ワンシーズン、ずっとハンガーに 吊るしっぱなしというツワモノの方も いらっしゃいました。 生地の重みで仕立てがくるってきますし 何より色ヤケが生じたり ホコリが付いてしまいますので、 面倒ですが パパっと畳んでしまうことをお勧めします。 たたむついでに、 汚れやしみがついた個所はないか、 ざっと確認しながらたたむと良いでしょう。 袖付けなどのほころびなども、 ついでに確認しておくと良いかも。。。 その2へと続きます。
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店主・こばやしそろりそろりと、着物を直しています。日々のあれやこれやを、綴ります。 月別
3月 2024
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